Blog

ブログ

2009/11/02

【目高徒然日記】

当社がS市とA市境の公園の測量を行った際、
担当の方から「まだこの辺には、メダカが沢山いるよ。」という情報をいただいたのは昨年の夏のことです。

子供のころ何の気なしにどこにでも見る事ができたメダカ。そういえば最近あまり見る事が出来なくなりました。
仕事柄、河川等に出向くことも多いのですがその気になって観察してみると、どこにでもいたメダカが見当たりません。
ネットで調べてみると絶滅危惧種Ⅱ類に指定されているというではありませんか。

コンクリート護岸、水質汚染、農薬散布とメダカにとって現代は大変住み辛い世の中になってしまったようです。

熱帯魚飼育暦15年、魚と自然大好きの私にとっては、メダカの姿を確認し、
ぜひ飼ってみたい思い、担当の方から生息ポイントを教えていただきました。

100円ショップで網とバケツを購入、早速仕事の合間をぬって(本当はそっちが目的)捕獲作業に出かけました。

そこには他で見られなくなった無数のメダカたちが気持ちよさそうに泳いでいるではありませんか。

しかし、網を入れても中にはゴミは入るばかり。野生のメダカは警戒心が強く、人間の影が水面に映るだけで逃げてしまいます。

しばらく間をあけ、メダカが戻ってくるのを待ち、慎重に網を入れると今度は30尾ほどのメダカを捕らえることができました。
(必要以上の捕獲と異種との交流はメダカのためになりません。)

このメダカ達と現地の水を一緒に会社に持ち帰り、用意していた水槽に水合わせを行った後、静かに放しました。
3-1
最初は変わった環境に戸惑っていたメダカ達ですが、じきに慣れ元気に泳ぎだしました。

よく観ると2~3cmの体に対して目の占める割合が大きく、とても愛嬌のある愛らしい姿をしているのに気がつきます。
(メダカという名前も目の大きさが特徴的なため目高というのだとか。)
飼いだして半月後、お腹に10個ほどの卵を持つメダカが現れました。

親メダカを網で丁寧にすくい、綿棒で卵を取って別容器に入れ、エアを与えると2週間ほどで2ミリほどの稚魚が生まれました。

なんと可愛らしい姿でしょうか。目にも確認するのが難しい位の小さな命の誕生を目の当たりにするととても暖かい気持ちになります。

メダカの泳ぐ姿を見て癒され、卵から生まれてくる子供達を見て癒され、繁殖させる喜びを得られる。
子供の友達の家にも里子に出し、友達のお母さんも巻き込んでメダカの飼育に完全に嵌ってしまいました。

今では自宅に10数個の水槽と睡蓮鉢があり、
クロメダカ(野生種)、シロメダカ、ヒカリメダカ、ダルマメダカと様々なメダカ君たちが元気に泳いでいます。

そんな中、1日のうちで家にいるよりも時間を長く過ごす会社でも、アクアリウム通の社員の協力を得て、
最初1つだった水槽は3つになり、メダカだけでなく熱帯魚水槽も置かれている状況になってしましました。

仕事で疲れた時など、メダカたちの泳ぐ姿をボーッと見ていると疲れも取れてしまいます。(とりあえず仕事もちゃんとやっています。)

会社でメダカを飼うことを許して、暖かい目で見ていてくれている上司に感謝しています。

でもこれ以上増やしたら、「何しに会社に来ている。」と怒られそうなので、これくらいで水槽を増やすのはやめときましょう。

これからも小さなメダカたちに大きな癒しのパワーをもらいながら、大事に育ててゆきたいと思います。
3-2

お問い合わせ・採用情報